YURAGI
ゆらゆら揺れる土台の上に、
つくばの街を作る。
揺れる。だから面白い。
揺れる。だから考える。
YURAGIとは
揺れが生む、物語のある積み木
YURAGIは、揺れる土台の上に木のピースで街を建てる、日本発のSTEAM玩具です。
名前の由来は「1/fゆらぎ」。 心臓の鼓動、波の音、そよ風、焚き火の炎—— 自然界に遍在するこのリズムは、規則的すぎず、かといってランダムでもない。 その「ちょうどいい不規則さ」が、人に心地よさと集中をもたらすことが知られています。
YURAGIの揺れる土台は、まさにこの1/fゆらぎを体現しています。 完全に安定でもなく、完全に不安定でもない。 その間にある「ゆらぎ」の中で、子供は集中し、考え、工夫する。
子供向け玩具の枠を超えて、家族全員が楽しめるものを目指しています。 一人遊びではなく、みんなで囲む。大人もおもしろい深さ。何度もやっちゃう中毒性。 リビングに置きたくなるデザイン。
STEM教育が世界中で広がる中、YURAGIはそこに「A」——Artを本気で加えた唯一の存在です。 学習ツールとしてだけでなく、アート作品として、インテリアとして、家族の時間を作る道具として。
ポジショニング
| 競合 | YURAGI | |
|---|---|---|
| 領域 | STEM(理系) | STEAM(理系+美) |
| Art要素 | 機能美のみ | デザイン・木目・伝統美 |
| 置き場所 | おもちゃ箱 | リビング・インテリア |
| 価値 | 学習ツール | 学習+アート作品 |
YURAGIの源流
江戸のからくり師と、現代のキネティックアーティスト
飯塚伊賀七(1762–1836)
谷田部(現つくば市)のからくり師
酒を買いに行く自動人形、朝6時に開き夕方6時に閉まる門扉—— IoTの200年前に、木と歯車でそれを実現した人物。 YURAGIは、つくばに眠る「からくりのDNA」を現代に接続します。
テオ・ヤンセン(1948–)
オランダ / 物理学者・アーティスト
風の力だけで砂浜を歩く巨大構造物「ストランドビースト」。 美しくて、動いて、仕組みがわかる—— 「これを子供の玩具にできないか」がYURAGIの出発点です。
"The walls between art and engineering exist only in our minds."
体験の核
子供が街を建てる。揺れる。崩れる。もう一回。
建てる
揺れる土台の上に、木のピースで自分だけの街を建てていく。 郵便局、消防署、花屋——名前のあるピースだからこそ、「自分の街」になる。
揺れる
バランスを取りながら、慎重にピースを置いていく。 「あ、揺れた」「ゆっくり……」——自然と会話が生まれる。
崩れる
抽象ブロックが崩れたら「倒れた」で終わる。 でも郵便局と花屋と病院が崩れると「街が壊れた」になる。 具象だからこそ、崩壊に物語が生まれる。
もう一回
壊れた街を、もう一度建てる。今度はもっと上手に、もっと大きく。 5〜10分で1ラウンド。「もう1回やろ」が自然に出てくる。
抽象じゃなくて具象。子供の遊ぶ姿が見えた。
プロダクトデザイン
29回のイテレーションから生まれた形
2025年10月から約4ヶ月、デザイナー大島快と共に29回のデザインイテレーションを重ねてきました。 初期の抽象的な形状探索から、MAGOさんの「具象」という指針を受けて、街並みへ。
2025.10.09
2025.10.13
2025.10.17
2025.10.21
2025.10.23
2025.10.28
2025.10.30
2025.11.04
2025.11.06
2025.11.11
2025.11.18
2025.11.20
2025.11.25
2025.11.27
2025.12.02
2025.12.04
2025.12.09
2025.12.11
2025.12.16
2025.12.18
2025.12.23
2025.12.25
2026.01.08
2026.01.13
2026.01.15
2026.01.20
2026.01.22
2026.01.27
2026.01.29
デザイン: 大島快
地域の作家とのつながり
つくばとその周辺で生まれるコラボレーション
YURAGIは、地域の作家や職人との関わりの中から生まれています。 それぞれの専門性を持った方々と出会い、刺激を受けながら、 ものづくりの輪を広げていきたいと考えています。
つちやあゆみ
つくば市 / 造形作家
つくば市で活動する作家。木を使った造形作品を手がけており、 素材の質感や光の表現など、YURAGIのものづくりに通じる感性を持つ方です。
すぎたさん
牛久市 / 木工作家
牛久市を拠点に活動する木工作家。 今回のYURAGIの土台部分を製作していただきました。 確かな技術に裏打ちされた仕事で、プロダクトの核を支えています。
かわさきさん
谷田部 / 木彫り作家
谷田部で木彫りを手がける作家。 木という素材への深い理解と表現力を持ち、 YURAGIの世界観に共鳴する方です。
地域に根差した作家や職人の方々と、さまざまな形でコラボレーションしていきたい。 それがYURAGIのものづくりを豊かにし、つくば発のプロダクトとしての厚みにつながると考えています。
設計思想
なぜ具象か。作って、壊して、もう一回。
なぜ具象か
知育玩具の世界では「抽象的な形が創造性を伸ばす」が通説。 YURAGIはあえて具象——郵便局、消防署、花屋——を選びました。
抽象ブロックが崩れたら「倒れた」で終わる。 でも郵便局と花屋と病院が崩れると「街が壊れた」になる。 具象だからこそ崩壊に物語が生まれ、子供に感情が発生します。
情緒のリハーサル
自分の街が崩れたとき、子供は悲しくなる。 でもまた建てる。今度はもっと慎重に、もっと工夫して。 この「壊れる悲しさ」と「もう一回やる力」の行き来が、 安全な場所での情緒のリハーサルになります。
砂曼荼羅、金継ぎ、伊勢神宮の式年遷宮—— 作ることと壊すことは、日本の文化の中では一つの行為です。
市場の空白
無垢の木で具象をやっている製品はゼロ。 塗装×具象(エルツ山地等)と、無垢×抽象(Naef等)はあるが、 無垢×具象は完全な空白地帯です。
抽象ブロックが崩れる →「倒れた」
具象の街が崩れる →「街が壊れた」
制約が自由を生む
LEGOの凸凹 → 無限の形
ピアノの88鍵 → 無限の音楽
YURAGIの球体ベース+ブロック → 無限の街
チーム
異なる専門性が一つの玩具に集まる
荒川大志
プロジェクトリード
つくば市を拠点に、YURAGIの事業構想からプロダクト開発まで統括。テクノロジーとクラフトの接点からビジネスを設計する。
大島快
プロダクトデザイナー
29回のデザインイテレーションを重ね、YURAGIの形を具現化。抽象から具象への転換を経て、街並みとしてのピースデザインを担う。
打海秀実
リサーチャー
市場調査、競合分析、文化研究など、YURAGIの事業戦略を支えるリサーチ全般を担当。データと知見でプロダクトの方向性を裏付ける。
本プロジェクトは、つくば市のビジネス支援プログラム Story.8 から生まれました。
Story.8 プレゼンテーション
2026年1月19日 — つくば市
つくば市のビジネス支援プログラム「Story.8」にて、 YURAGIのコンセプトとプロトタイプを発表しました。
教育連携
STEAM教育の現場へ
YURAGIはSTEAM教育の教材としても設計されています。 バランス、重心、構造力学——遊びの中で自然と理系の原理に触れる。 そこにアートと情操教育が加わるのがYURAGIの独自性です。
学校やワークショップでの導入を進めており、 2〜4時間のカリキュラムユニットとして活用できるプログラムを開発中です。
教育プログラム
- ● ワークショップ — 体験会から始まる、親子参加型の導入プログラム
- ● 学校導入 — STEAM教育カリキュラムへの組み込み
- ● カリキュラムライセンス — 教育機関向けの体系的プログラム提供
つくば市の教育環境
つくば市のプログラミング教室密度は全国平均の2.6倍。 STEM教育への関心が高い地域から、YURAGIは生まれています。
ロードマップ
12月クリスマス商戦リリースに向けて